自転車社会学会 2004/10/11更新

自転車の安全利用促進・駐車対策法を読んで

自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律(HTML版)
自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律(法令データ提供システム)

を読んで気がついたことなど・・・・・・。内容は放置自転車撤去ばかりで安全利用促進が記載が稀薄なのですね。駐車対策に関する法律としてはよくできていると思います。あとは魂をどう入れるか?ということなのでしょうね。

自転車道の整備
第四条に「道路管理者は、自転車の利用状況を勘案し、良好な自転車交通網を形成するため必要な自転車道、自転車歩行者道等の整備に関する事業を推進するものとする。」とありますね。この自転車道って道路交通法でいう自転車道(「車道」の一部)かなあ?、道路構造令でいう自転車道(「道路」の一部)かなあ?。自転車歩行者道という言葉は道路法(道路構造令)にしかでてきませんから,このことなのでしょう。とすると自転車は道路構造令の定義でしょうか?。
豊島区の自転車税の根拠?
第五条二項に「鉄道事業者は、鉄道の駅の周辺における前項の自転車等駐車場の設置が円滑に行われるように、地方公共団体又は道路管理者との協力体制の整備に努めるとともに、地方公共団体又は道路管理者から同項の自転車等駐車場の設置に協力を求められたときは、その事業との調整に努め、鉄道用地の譲渡、貸付けその他の措置を講ずることにより、当該自転車等駐車場の設置に積極的に協力しなければならない。」という記載がありますね。これが自転車税の根拠なのでしょうか?。鉄道事業者の言い分は自転車等駐車場の設置に努めるのは「地方公共団体」と明記してあるじゃないか!。鉄道用地の貸付けといったって池袋駅周辺に自転車駐輪場にできるような土地を持っているわけないじゃないか!、といったところでしょうか。
放置自転車の定義
同じ第五条六項に「地方公共団体、道路管理者、都道府県警察、鉄道事業者等は、駅前広場等の良好な環境を確保し、その機能の低下を防止するため、必要があると認めるときは、法令の規定に基づき、相互に協力して、道路に駐車中の自転車等の整理、放置自転車等(自転車等駐車場以外の場所に置かれている自転車等であつて、当該自転車等の利用者が当該自転車等を離れて直ちに移動することができない状態にあるものをいう。以下同じ。)の撤去等に努めるものとする。」とあって、これが法令上の放置自転車の定義ですね。クルマならばこれは駐車といわれる状態なので・・・ヒドイ言われようですが、まあ自転車の市民権のなさがこんなところにも表れてしまっているのでしょうね。この定義でいくと道路上に止まっているクルマは停車か駐車によらず(停車はOK?)放置自動車ですね。
放置自転車の撤去
第六条に「市町村長は、駅前広場等の良好な環境を確保し、その機能の低下を防止するため必要があると認める場合において条例で定めるところにより放置自転車等を撤去したときは、条例で定めるところにより、その撤去した自転車等を保管しなければならない。」さらに同条第五項に「第一項の条例で定めるところによる放置自転車等の撤去及び同項から第三項までの規定による自転車等の保管、公示、自転車等の売却その他の措置に要した費用は、当該自転車等の利用者の負担とすることができる。この場合において、負担すべき金額は、当該費用につき実費を勘案して条例でその額を定める。」とあります。

なるほど、これが放置自転車を撤去していい(人の自転車を勝手に持って行っていい)根拠なのね。ちゃんと条例できまっているのね。春日井市の条例がネット上にありました。でもって撤去した自転車は廃棄しちゃいけないんだ、保管しないと(~-~;)。しかもその費用は所有者に負担させることができる。ウーム、勝手に持って行かれて、その費用を負担させられるんじゃ・・・取りに行かない人が多いのも無理ないかナア。
総合計画?
第七条に「市町村は、第五条第一項に規定する地域において自転車等の駐車対策を総合的かつ計画的に推進するため、自転車等駐車対策協議会の意見を聴いて、自転車等の駐車対策に関する総合計画(以下「総合計画」という。)を定めることができる。」さらに同条第五項に「市町村は、総合計画を定めたときは、遅滞なく、これを公表しなければならない。」とあります。

総合計画というのがあるんだ。聞いたことなかった。ネット上で探してみました。内容が掲載されていたのは練馬区自転車利用総合計画しか見つけられませんでした。この他に杉並区、世田谷区、金沢市には総合計画があるようです。定めることができる、ですから定めなくても法令違反ではありません。豊島区も、総合計画を示して費用負担(自転車税)を求めれば、支持されたかもしれないのにナア。
自転車等駐車対策協議会?
第八条に「市町村は、自転車等の駐車対策に関する重要事項を調査審議させるため、条例で定めるところにより、自転車等駐車対策協議会(以下「協議会」という。)を置くことができる。」とあります。ふーん、自転車等駐車対策協議会なんてものまであるんだ。ネット上で検索してみました、結構ヒットします。京都市、川崎市、浦安市、野田市、春日井市などにあるようです。
教育は大事です
第十一条には「国及び地方公共団体は、関係機関及び関係団体の協力の下に、自転車の安全な利用の方法に関する交通安全教育の充実を図るとともに、自転車の利用者に対する交通安全思想の普及に努めるものとする。」とあります。教育は大事ですよね。自転車社会学会もお手伝いしたいものです。
防犯登録は義務!
第十二条に

自転車を利用する者は、道路交通法 その他の法令を遵守する等により歩行者に危害を及ぼさないようにする等自転車の安全な利用に努めなければならない。
2 自転車等を利用する者は、自転車等駐車場以外の場所に自転車を放置することのないように努めなければならない。
3 自転車を利用する者は、その利用する自転車について、国家公安委員会規則で定めるところにより都道府県公安委員会が指定する者の行う防犯登録(以下「防犯登録」という。)を受けなければならない。

とあります。利用者の責務もちゃんと規定がありますね。なんと、防犯登録って義務だったんだ!。500円のメリットがあるといいけど。
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