自転車社会学会2007/12/26
日本の自転車文化
○自転車に乗れるのが当たり前
自転車教室で,生まれて初めて自転車に乗れるようになった人は喜びで笑顔が輝きます。自転車に乗れないことを子供に知られたくなかったお父さん。若いころ自転車に乗る機会がなく60歳になって乗れるようになったおばあさん?。自転車に乗れるようになるお手伝いができることを,私,とても幸せに思います。日本には,自転車に乗れるのが当たり前,乗れないと恥ずかしいという文化/多くの人の認識があるようです。おかげで(結果?原因?)自転車に乗れる人の割合は高いのだと思います。

○放置自転車?
街には自転車があふれています。アムステルダム(オランダ)と同じくらいに。これほど自転車の多い国はあまり多くはないことでしょう。駅前に雑然と並んでいる自転車は,美観を損ねるという見方もあることでしょう。自転車の1台1台は,誰かが元気で,自転車に乗れて,ここまできた証しです。私にはとても素晴らしいことに思えます。もちろん,車椅子の通路を塞ぐ自転車は論外です。元気で自転車に乗れる自転車利用者が,歩行者,車椅子の人に思いやりがないとしたら,とても残念なことです。

○スポーツとしての自転車?
欧米諸国では自転車に対する偏見は少ないように思います。中国,台湾,韓国では,自転車は貧乏人が乗るもの,成功して金持ちになった人は自動車に乗るもの,という考え方(偏見?)があるように思えます。生産用具として運搬,行商の道具として自転車を見れば,自転車が貧しさの象徴となるのもわかるような気がします。逆にいえば欧米諸国では,自転車が運搬・行商の道具であったことがナイ,のでしょうか?。日本でも,自転車が生産用具であった時代はあるのですが,あまり長くなかったので偏見がそれほど根付かなかったのでしょうか?。

○歩道を走れる珍しい国
日本では自転車が歩道を通行(走行)することが法的に認められている世界でもまれな国です。同様な例が他にもあるのか?私は,知りません。昭和53年に道路交通法が改正されて,普通自転車は歩道を走れるようになりました。30年たって・・・・自転車通行可の歩道だけではなく自転車は歩道を走るものという常識が蔓延しています。車道上での自転車ー自動車事故の防止のための措置だったのでしょうが,今では歩道上での歩行者ー自転車事故の原因になってしまっています。

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