自転車社会学会2006/11/10作成

安全マーク,防犯登録,賠償責任保険はICタグで統合

自転車の製造・輸入者が流通管理のために電子タグを付けるようになれば,タグを活用して安全マーク,防犯登録,賠償責任保険の3つを統合できます。

・自転車の製造・輸入者は流通管理のための電子タグに自転車の安全性を証明する安全マークを(JIS,SG,BAA)統合します。具体的にはフレームに貼る安全マークに電子タグを埋め込みます。
・防犯登録でも電子タグ情報を利用し,所有者情報(所有者の氏名,住所,メールアドレス等)と自転車IDを対応させます。
・自転車賠償保険(TSマーク等)も同じく電子タグで賠償保険の加入状況(所有者情報,加入履歴)を把握します。利用者は,自転車賠償保険としてTSマークを選択すれば自転車の定期点検も受けられます。

具体的な運用は以下のとおりでしょうか。

1自転車製造・輸入者は,自転車が安全マーク基準に合致していることを確認して電子タグを埋め込んだ安全マークを自転車に貼って出荷します。製造・輸入者は電子タグで識別される1台1台の自転車が安全マーク基準に適合しているデータベースを持ちます。BAA制度以外の安全マークも自転車1台1台を識別できるデータベースができます。

2自転車製造・輸入者,流通業者,小売店は必要に応じて電子タグを用いて流通管理を行う。

3自転車利用者は,安全マークを参考にして自転車を購入する。自転車に安全マークが付いていることは,防犯登録や賠償責任保険の面でも有利なので,安全マークのついた(自転車IDをもつ)自転車を選択するインセンティブが期待できることでしょう。自転車販売者は,リーダーで電子タグを読み取って,利用者情報(氏名,住所,メールアドレス等)とともに店の端末経由で全国防犯登録データベースに入力する。(従来の防犯登録に相当)

4自転車販売者は,TSマーク(賠償保険付き)に加入する人については,TSマークデータベースに賠償保険データ(保険金額,有効期限等)を入力する(従来のTSマークに相当)。TSマーク以外の賠償保険に加入する人は,その賠償保険データベースに利用者情報を入力する。

5自転車を盗まれた利用者は,販売店・警察等を通じて全国防犯登録データベースから利用者情報を無効にし(削除はしない),盗難情報(盗難場所,盗難時刻等)を入力する。

6TSマーク(賠償保険)を更新する人は,販売店等で点検整備を受け,賠償保険料を支払う。販売店はTSマークデータベースに保険金額,有効期限等を入力する。賠償保険を更新する人は販売店,保険代理店等に保険料を支払い,保険会社は賠償保険データベースに保険金額,有効期限等を入力する。

7放置された自転車を調べる者(区市町村職員,区市町村に委託された者)は,リーダーで電子タグを読み取って携帯端末から全国防犯登録データベースにアクセスして,以下のとおり自転車を廃棄するかそのまま放置する。これにより放置自転車の撤去・保管・返還作業はなくなる。
・電子タグがない自転車は廃棄する。
・電子タグはあるが利用者情報が登録されていない自転車は廃棄する。
・利用者情報が登録されている自転車については全国防犯登録データベースが,利用者に放置メール(放置時刻,放置場所)を送り,放置履歴をデータベースに追記する。
・盗難車情報が登録されている自転車については全国防犯登録データベースが,利用者に発見メール(発見時刻,発見場所)を送り,発見履歴をデータベースに追記する。
・過去に放置メール,発見メールを(3回以上?)送ったが引き取られていない自転車は廃棄する。

8盗難メールを受け取った利用者は,自分で自転車を回収し,販売店等で利用者情報を復活させる。手続きは登録のときと同じ。

9その他の利用方法
・駐輪場では、リーダーの前を通るだけで支払いが済んでしまいますね(これは自転車のETCかな?)。支払いを伴うサービスにはカード会社との提携が必要ですね。
・そのほかにもいろいろな使い方があることでしょう。


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