初めての自転車教室2006/1/17更新

自転車は何を買ったらいいの?

「ツーリングなんでも相談室」によくいただくご質問が「自転車は何を買ったらいいのでしょう?」。自転車で何をするのか(何のための自転車なのか)がハッキリしていれば,予算の範囲内で自分の体格に合った,軽くて,性能のいい(高い?)自転車を買えばいいだけなのですが・・・・・。質問される方は,自転車で何ができるのかワカラナイ?,自分が自転車で何をしたいのかワカラナイ?,なのだと思います。初めて自転車を買おうとして,何を買ったらいいのかワカラナイ!という方の参考になるように・・・市販自転車のツーリングへの適性について書いてみました。

え!自転車ってこんなに高いの?と思われる方もいらっしゃることでしょう。長年自転車を愉しんできた私の目からはこの価格帯の自転車がコストパフォーマンスがよく,品質的にも安心できる(旅先でメッタやたら壊れない)のです。最初はもっと安い自転車(クロスバイクかマウンテンバイクになるでしょうか?)で試してみてから・・・考えてみるのもいいと思います。

自転車を買うときはお近くの自転車屋さんでご購入ください。メンテナンス機能を持たないホームセンター,量販店(自転車チェーン店を除く),スーパー,デパート,通信販売で購入すると・・・メンテナンス,故障時の対応ができません。部品のグレードアップをしようとしても対応できないことでしょう。もちろん自分でメンテナンス・修理が全部できる(ようになる!と決意した)方はお好きなところからご購入ください。市販自転車の車種・カテゴリーおよびそのツーリングへの適性は以下の通りです。

車種・カテゴリー

概要およびツーリングへの適性

純競技用ロードレーサー
例に挙げた自転車は国産ロードレーサーのトップモデル(BSブリヂストンのアンカー RHM9)です。
・カーボン(炭素繊維)コンポジットフレーム
・シマノDURA ACE(カンパニョロのレコードと並ぶ世界のトップブランド)シリーズの部品
・空気抵抗が少ないスポーク本数が少ないホイール
・走行抵抗が小さい細くて高圧のタイヤが採用されます。
主なユーザーは国内ロードレースのトップレーサーおよび愛好者です。ヨーロッパプロロードの影響を受けてか・・・・
・高いギヤ比
・遠くて低いハンドルポジション
が採用されています。この自転車の機能を使いこなす・乗りこなすにはトップレベルの体力と技術が必要です。カッコだけの愛好者のみなさんは重くて回せないギヤ比,腰が痛くなるポジションに耐える必要があります\(^-^)がんばってください。
もちろんツーリング用に購入するのは不可です。
シクロクロス
ロードレーサーでクロスカントリー(断郊競技,未舗装を含むアップダウンの多いコースでのレース)をするための自転車です。舗装路用のロードレーサーに比べて・・・
・急坂を登るための低めのギヤ比
・未舗装路に負けない太めのタイヤ
・泥詰まりしないカンティブレーキ
などの特徴があります。マッドガードがないこと,キャリアが付かないことを除けばツーリング用の自転車としての要件を満たしています。エンドにアイレット(マッドガード取り付け用穴)があればマッドガードを付けられる可能性があります。カンティ台座ですので,フロントキャリアを付けられる可能性もあります。メーカーは保証しないかもしれませんが。
入門用ロードレーサー
競技はやらないけれど,ロードの軽い走りを楽しみたいという方のための自転車です。中には面白くて競技を始めちゃう方もいらっしゃるでしょう。タイヤは太めです。ギヤ比も低めで,ポジションもキツクはありません。
ツーリングに使うことも可能でしょう。マッドガード,キャリアは付きません。例としてあげたパナソニックのロードはエンドにアイレット(マッドガード取り付け用穴)がありますのでマッドガードの取り付けは可能かもしれません。フロントキャリアがなくてもハンドルバー取り付けられるフロントバッグもありますし,サドルバッグも使えます。
クロスバイク
Now selecting!
たいへん範囲の広い言葉(車種?)です。ロードバイクとマウンテンバイクの中間(クロスする部分)という意味で使われているようです。太めの700Cホイール(車輪)を履いたフロントサスペンション付きのマウンテンバイクと考えればいいでしょうか?。ホイール以外はマウンテンバイク用の部品が使われることが多いようです。広いフィールドに対応する自転車といえるでしょう。逆にいえば中途半端な自転車でもあります。サスペンションが付いていますので,無頓着に歩道と車道の段差に突っ込めるなど,パンク防止の効果も期待できます。一方,サスペンションは重量増,パワーロス,故障増を招きます。
ツーリングにも使用可能です。部品にはVブレーキ等のマウンテンバイク用の部品が採用されますのでギヤ比は十分な範囲をカバーしていることでしょう(確認は必要ですが)。マッドガードとキャリアは(少なくとも標準装備では)ありません。マッドガードも自転車によっては取り付けられることでしょう。リア(後ろ)のキャリアも取り付けられるかもしれません。マッドガードやキャリアが取り付けられないときは,しっかり雨具を着て,サドルピラーに付けるキャリアも活用しましょう。
クロスカントリー用MTB
Now selecting!
山道や未舗装の野山を駆け巡る自転車です。山道用の太いブロックパターン(イボイボの)タイヤ,フロントサスペンション付き,ワイドなギヤ比。クロスバイクとの大きな違いは車輪ですね。径が26HEで一回り小さいこと,26×1.95(50mm)等の太いタイヤが使われます。
クロスバイクと同様にツーリングにも使用可能です。現在,日本の道はほとんど舗装です。タイヤは細めのスリック(26×1.50程度)に交換して購入しましょう。マッドガード,キャリアが(少なくとも標準では)付かないのはクロスバイクと同様です。中には付けられる自転車もあるかもしれません。
「山道は走らないでください」と表示されている「MTBルック車」(低品質低価格の格好だけMTB)は購入しないでください。自転車として充分な強度があるとは言えないのではないでしょうか。
ダウンヒル用MTB
Now selecting!
スキー場を駆け下るため(だけ)の自転車です。前後にサスペンション(フルサスペンション),ず太いタイヤ,下るだけで登らないのでシングル(1枚)のチェンホイール,重い車重・・・トップモデルは100万円に手が届く?。自転車競技で唯一機材がタイムに影響する車種かもしれません。ツーリング用に買う無謀な人はいません。
スポルティフ
舗装路快走ツーリング用自転車です。細めの高圧タイヤ,やや高めのギヤ比,マッドガード付き,キャリア付きです。ツーリング用に設計,製作されている自転車ですから・・・何も問題があるはずがありません。ロードレーサーやクロスバイクに用いられる700Cサイズのホイールを採用していますから,今後の部品の供給性にも問題はないでしょう。ラレーのクラブスペシャル、FUKAYA(深谷産業)のダボス
ランドナー
(丸石エンペラーツーリングマスター,FUKAYAランドナー)
未舗装路を含むツーリング用自転車です。太めのタイヤ,低めのギヤ比,マッドガード付き,キャリア付きです。ツーリング用に設計,製作されている自転車ですから・・・・何も問題があるはずがありません。現在の市販車は丸石のエンペラーツーリングマスター,FUKAYAランドナーのみです。某エンペラーユーザーのコメントをお伝えしましょう。「お値段が安くて高品質(ガンガン乗り倒せます)」「ゆっくり走っても絵になる(これはランドナー最大のメリット)」「ケッコウ珍しがられる(?)」「ロードハブ+MTB駆動系なので部品の入手が容易(650Aタイヤが少々心配)」。FUKAYA(深谷産業)のダボス、アイバサイクルのオリジナルランドナー
26HEランドナー
(パナソニックB-OSC1等)
マウンテンバイクに使われる26HEホイール,部品を採用したランドナーです。ツーリング用の設計,製作されている自転車ですから・・・・何も問題があるはずがありません。太めのタイヤ,低めのギヤ比,マッドガード付き,キャリア付きです。パナソニックからはB-OSC1が販売されています。MTB用の部品を採用し,今後の部品供給性にも不安はありません。

26HEキャンピング(GIANT GREAT JOURNEY,ルイガノGMT)

キャンピング専用車として販売されているのはGIANT GREAT JOURNEY,ルイガノGMTだけです。長期・長距離キャンピングでのフレーム,部品,キャリア,バッグの耐久性はまだ実証されたとはいえないかもしれません。車重も軽いとはいえませんが大量の荷物を積載するキャンピングでは大きなマイナスにはならないことでしょう。26HE規格,マウンテンバイク部品は世界中に広く流通していることでしょう。世界一周にでかけるならこのようなコンセプトの自転車が必要となるでしょう。
フォールディングバイク(BD-1を代表に)
フォールディングバイク(BD-1)
折り畳める自転車の総称です。多くは畳んだときのコンパクトさを考えて小さな車輪を採用しています。小さな車輪を採用したことによるクッション性の低下を補うためにサスペンション機構を有するものが多いですね。フレームの折畳み機構にコストがかかり重量増にもつながります。フレームにコストがかかるのでしょう,自転車の価格の割には部品グレードは低い(耐久性が低い)場合があるようです。フォールディングバイクで長期・長距離のツーリングをするのはリスク覚悟で。
リカンベント
リカンベント(TSUNAMI)
寝そべって(recumbent)乗る自転車です。ツーリングにも使えます。ダンシング(腰を上げてのペダリング)はできませんし,低速安定性にも不安があるので上り坂は不得意です。輪行も可能ですが,車重が大きいので輪行時に運ぶのは結構大変です。荷物の積載方法を考える必要がありますね。
超軽量お買物用自転車(MIYATA)
ツーリング用自転車に入れてはいけないのでしょうが・・・あまりに軽い(10kg以下)ので候補に入れてみました。後輪を外すのは一苦労ですから・・・・輪行はできません。旅先でパンクしたときの修理(特に後輪)も大変です。変速も3速ですからアップダウンのあるコースにも不適です。自宅発,自宅着の平地の短期間ツーリングにのみ使い,ふだんはお買い物用の自転車として使うなら採用可能だと思います。


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