自転車ツーリング再生計画2002/4/29更新

チェーンにオイル・ハブにグリス

オイル・グリースの機能
自転車は金属部品でできています自転車は金属部品(一部はゴム製品、プラスチック製品、革製品)の組合せです。部品と部品の間には回転、摺動、固定の関係があります。ボールベアリングのボールは内側と外側のコーンとカップの間で回転しています。ブレーキワイヤはアウターの中でこすりあいながら動いて(摺動)しています。ピラーはシートチューブに固定されています。金属は酸素と結合して酸化物になり(錆び)たがります。酸化すれば体積が増え、回転・摺動部の動きがしぶくなりますし、固定部が腐食すると二度と離れなくなります。
オイル or グリスは金属と金属の間に油膜を作って金属と金属が直接接触しないようにし、回転・摺動をなめらかにします(潤滑)。オイル・グリスは水分の侵入を防ぎ、金属表面に油膜を作り酸化を防ぎます(腐食防止)。回転部と摺動部には潤滑と腐食防止のためにオイルor グリスが使われます。固定部には腐食防止のためにグリスが使われます。

オイルとグリースの使い分け
グリスはあらかじめ塗っておかなければ効果がありません。グリスを外から塗っても部品の中に浸みこんではいきません。オイルには浸透性があるので後から差しても中に入っていきます。逆にいえばオイルは一個所に止まることなく漏れていってしまいます。
・ボールベアリングの潤滑にはあらかじめ入れておいた(流れていってしまわない)グリスが使われます。
・チェーンに塗った(入れた)グリス・オイルは雨で流れてしまいます。中まで浸透することのないグリスを後からを塗っても無意味です。チェーンには浸透性のあるオイルが使われます。
・グリスを入れた部分にオイルを差すとグリスが流れていってしまいます。シールド式のボトムブラケットに油が入ることはなさそうに思いますが。
・潤滑不可の部分(リムとブレーキシュー)にはオイル・グリスがつかないようように。
オイルを使うところ
●チェーン
一駒一駒差してもいいですし,ペダルを持って回しながらエイヤっと差してもいいでしょう。回しながら差すと油が飛び散りますから油が付いては困るところは新聞やウエスでガードしておきましょう。油を差したら余分な油はウエスで拭き取っておきましょう。潤滑部に入っていない油は泥,埃を吸って真っ黒になるだけです。真っ黒なチェーンに注油する場合は一度たっぷりと注油して汚れを浮かせてウエスで拭き取ってから再度注油します。
●リアディレイラーのプーリー
走っていてキーコキーコ鳴る場合,チェーンの次に疑われるのがプーリーです。差したら,余分な油は拭き取っておきましょう。プーリーにあらかじめグリスを入れている人は油を差すとグリスが流れてしまいますね。
●ブレーキ,ディレイラーのインナーワイヤー
インナーがコーティングされていて注油不要という物もあったと思います。ステンレスインナーならアウターとインナーの摺動部の潤滑のために注油すればいいですが,鉄製インナーの場合は錆止めのためにも注油が必要です。差し方は,ワイヤーを外すなり,自転車を立てるなり(~-~;)して上から油をワイヤに伝わらせて差します。最初にグリスを塗って組んでおけば注油の必要は少ないことでしょう。
●ディレイラー,ブレーキの摺動部分
ブレーキ台座とブレーキの間にはグリスを入れている人は注油しません。
●その他の摺動部分
ブレーキやシフトレバー等ベアリング無しで動く箇所はもれなく注油しましょう。

グリスを使うところ
●ボールベアリング
ボールベアリングの潤滑にはグリスが使われます。ハブ、ボトムブラケット(シールドベアリングが多くなりましたが)、ヘッド小物、ペダル
●ワイヤ
ディレイラーインナー、ブレーキインナー。ステンレス製のワイヤがほとんどでしょうから、錆びることはないと考えていいことでしょう。アウターやワイヤーガイド部分の摺動をなめらかにします。
●固定部分
金属部品同士の接触部にはほとんどグリスを入れます、私。しょっちゅう取付取外しするネジにはグリスの必要はないかもしれません。特に鉄とアルミの固定部分には必ずグリスを塗りましょう。異種金属間では腐食電位が異なり?腐食しやすいのです(らしいです、私は詳しくありません)。具体的にはシートピラーとシートチューブ、ステアリングコラムとステム、,BBシェルとBB小物,BBシャフトとクランク、ペダルとクランク、クランクキャップとクランク,カセットスプロケットとロックリングなどです。

おすすめオイル・グリス?
●オイル
フィニッシュラインのクロスカントリーを使っています。特に不具合はありません。他にも適当なオイルがあることでしょう。
●グリス
シマノデュラエースグリス、スピードラインの白いグリス、シリコングリスを使ったことがありますが、私には違いがわかりませんでした。
●CRC系の潤滑スプレー
浸透性が高くてネジをゆるめるには便利です。部品の洗浄用としても使えます。完全に脱脂し,かつ溶剤はすぐ蒸発してしまいますので潤滑はすぐ失われます。オイルを差しておくのをお忘れなく。

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